志が危うくなる時

最近は、将来の目標や人生設計などと共に
自分に対する自信が固まってきたかなと
思う今日この頃ですが、
やはりその志や気持ちが危うくなるときがあります。

実際に２件ありましたが
いずれも経験者のアドバイスによるものでした。

１件は、全く未知のことでその分野のプロに相談した時。
その方は私のことを考えてアドバイスして下さっているということは
その姿勢からわかりましたが、その内容がどうも私の考えと
相容れないようなところがありました。

２件目の相手は、心から尊敬している方。
師と仰いでいる方です。

当然年齢も、実績や経験値、社会的信用も、知識も
まるで及ばないどころか
正確に表現すると、凄すぎて追いつこうとさえ思えない方です。


知識や自信がついたと言っても、それは以前の自分に比べての話です。
ありとあらゆることを知っているというレベルではありません。

だからこそ、経験者やその道のプロは
その不足を気づかせてもらえ、謙虚さを持ち続けられる
ありがたい存在なのです。

ですが、そんな心情をもっているからこその
落とし穴にはまってしまう危険性もあります。

というのは、相手、そしてそのアドバイスを重んじるあまり、
本来持っている方向性がずれたリ、
ひどい時には自信をなくしてしまったり
せっかくの志を諦めてしまうのです。

私の場合は、１回目は「ここで言われる通りにしたら、方向性がずれる」
と気づいたので良かったのですが、
２回目の時は「あなたは勉強不足だから、もう少しお勉強した方がいい」
と言われ完全に自信喪失しました。
今までの努力がほとんど意味のないものに思えてしまいました。
その位ショックだったので、何もする気が起きず、
立ち直るにも時間がかかりました。

同じようなことが起きたある人の場合は、
「その人をどうしても超えてやる！」とますます努力していました。

でも、本来はその人の目的ではないのです。
アドバイスを受け入れたことで、努力の方向性が
自分の人生のためのものから、その人を超えることに
変わってしまったのです。


私のほんのわずかな経験などから推測することですが、
相手と自分のレベルの差を重く感じれば感じるほど
そうなってしまいやすいように思われます。

そして、とても厄介なことに
アドバイスによってそうなってしまったことに
自分では気づかないこともあります。
私がそうでした。

それに気づかせて下さり、立ち直ることができたのは、
私の志を良く理解して下さる方の存在のお陰でした。

では自分ではどうすることもできないのかといえば、そうではなく、
客観的に自分を見つめることで気づき、
軌道修正することもできます。

アドバイスはありがたいものです。
でもそれを受け入れるかどうかで人生は大きく変わることがあるので
選ぶ必要があるのです。
そしてそれは、受け入れるかどうかを選ぶ自分の責任なんだと
気づいたのです。


こんな経験のお陰で、同じようなことが起きた時にも
信念を貫き通すことができるようになったのは事実ですが、
立ち直れない方や、志を諦めてしまう方、
方向性を変えてしまう方がいるのかもしれないと思うと
残念で仕方がありません。


捉え方によっては、その志を試されていると
言えるのかもしれません。
ですから、このようなことが起きるかもしれないと
あらかじめお伝えしようと思いました。


自分の人生は、他の人のものではなく
自分だけのものです。

志と責任をもって、一歩一歩歩んでまいりましょう。
私も頑張ってまいります。

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