真似びは学び

わたくしは、好奇心が強くて目新しいもの大好きです。

そんな中でとても気を遣っていることがあります。
それは、「取り入れるものを厳しく選ぶ」こと。

なぜならそれらから大きな影響を受けるからです。


私達人間は、
食べ物から、交友関係から、
テレビから、新聞から、雑誌から、
親から、口コミから、着ている服から、
住む場所から、
あらゆるものから
いい・悪い関係なく影響を受けています。

気に入って手に入れたものから
良くない影響を受けているかもしれません。

だから自分のためにも、
それを見極め、選ぶ必要があるのです。


ですが
これだけ様々な宣伝と情報が溢れて、
真偽の区別もつかないような状態では
何を取り入れていいか分からないこともあります。


そこで、賢く確実な方法が一つあります。
それは何だとおもわれますか？


わたくしはそれをノウハウとして教わった
わけではないのですが、
今の研究や人生に関しての色々なものの中から
自然にそれを選んでいました。

仕事や趣味、技術でもせっかくやるなら、それをものにしたい。
一生役立てるようにしたいという方には
とてもおすすめできる、効率のいい方法です。

自慢にもなりませんが
わたくしは器用ではなく、飲み込みにも時間がかかります。
でも自分のものにしたいという分野を
追求しています。

わたくしは、愚直に、
ただひたすら、先生から教わったことだけをやるのです。
それに時間の大部分を費やします。

それ以外の方法やノウハウは
山ほどあることを知っていますが、
それには自分からはほとんど手を出しません。

その理由は
わたくしは好奇心が強いので、
次々に目移りしてしまうのです。

それでは、理解は浅くその本質はわかりません。
基礎を理解せずに、断片的な知識を吸収してしまうことが
往々にしてにあります。

「理解できた」とおもっても、
実際に役に立たないのは
根本や基礎を理解していないからなのです。

そんな苦い経験を何度も味わったので、
「これ」と決めたこと以外をしないようにしているのです。


人間の生きている時間は有限です。
その中で自分の歩みたい道を決め、
その通りに進むには時間は限られています。

自分の決めたことに費やす時間が
少しでも多くなるように
無駄なことを省きたいのです。

そのためには既に先人がやってきて
成果の出る方法が一番です。

つまり、真似は学びです。

上達するようにただひたすら、
先生から教わった同じことをやり続けるのです。

先生は生きている方でもいいし
もうなくなった方でもいいでしょう。

その先生は、むかし別の先生に教わったり
ご自分でも経験を重ねられています。

つまりその先生から教わることは、
その方の先生から教わった知識が整理されて
凝縮されています。
そのような整理された知識は、
正しいか間違っているかなど
自分で確かめる必要もありません。
既に実証済みで、かつ理解しやすいのです。

ですから、
いい先生一人につくと
何人もの先生から教わっているようなものです。

こうして教わることを愚直にやり続けると
時間はとてもかかります。
けれども本質を理解しながら、
私達の骨となり肉となっていくのです。

時間はかかりますが、
あなたのものとなる頃には
基礎を理解していることでしょう。
そしてあなたの独自性も加わっているでしょう。

真似をすることはオリジナリティがないなどと
馬鹿にはできないのです。



（一日一歩前へ！No.275）

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