人も自分も同じなんです

「自分を大事にする」とはどういうことだと思われますか？

それは、自分ではなく、大事に思っている人に対して
接することを想定すると、とてもよくわかります。

まず、相手の好きなことや気に入ることをしてあげると思います。

それを自分に置き換えると、
「自分のために何か良いことする」ですよね。
　
例えば（わたくしの例ですが）
　・温泉で疲れを癒す
　・美術館で素晴らしいものに触れる
　・好きなものを食べにいく
　・目標のために努力する
　　・・・・などなど。

積極的にこんな時間をとると、エネルギーが満ち満ちてきますよね。
良い人生には間違いなく欠かせませんよね。

そしてもう１つのアプローチがあります。

愛する人のためには、相手が嫌がることはしないでしょう。
それも愛情表現の一つと言えます。

それ自分に置き換えるとどうなるでしょうか？

「自分が嫌いなことや、自己嫌悪になることをしない」
つまり
「やめた方がいいとわかっていることを、つい、やってしまう」
ということがないようにすることです。

例えば、
　・人との約束を破る　
　・借りたお金を返さない
　・犯罪を犯す

さらには、自分が誓ったことを破ることも含まれます。例えば
　・もうやめる、と決めたのにタバコを吸うこと
　・絶対毎日実行する、と決めたことをやらないこと

このことをもしやってしまったら、
社会的な信用を失ったり、自己嫌悪に陥るであろうと
いうことがあらかじめ分かっていますよね。

人に対しても、自分に対しても
「大事にする」「尊重する」ということは本質的にはまったく同じなのです。


もし自分に自信をつけたいという時や
自分を好きになりたいという時にも、この２つのアプローチで
徐々にですが結果が得られると思います。

自分が決めたことを、守る。
そして守れるように努力する。
それがどんなに簡単なことでもいいのです。

朝起きに自信のない時には、わたくしはこれを利用しました。
最初はいつも起きる時間の３０分前に目覚ましをセットします。
そしてその分早く寝るようにします。
ちゃんと予定時間に起きることができたら、次の日はさらに３０分早めます。
起きることができなくても、いつもより３０分前早く寝るようにしていれば
よしとします。

こうして朝起きに自信がないのを克服しました。

でも決意は簡単に揺らいでしまうので、
１回、１日だけならまだしも
いつもいつも守るということは、わたくしにも
まだまだ難しいところがあります。
常に自己修養が必要なのです。

ですから、どうしてもできない、守れないと思うことには
最初から線を引く勇気も、時には必要なことだと思います。
徐々にレベルを上げていくようにすれば無理がないのですから、
いきなり高い目標を目指すことよりも確実です。

自己修養ができていくと、とても大きな自信と経験を得ることができます。
そして人生は毎日が進歩と成長であるということを
深く実感されることでしょう。

今回はちょっと厳しいことを書きましたが、
わたくし自身が毎日直面していることなのです。
そして多くの方が、一度ならず疑問に思ったり、
壁にぶつかることでもあると思います。

それを精神面での大きな成長の機会として
自分を大事にする方が一人でも増えていけば、と
心から願っております。


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第３１回　「自分の価値と、それを大事にすること①」
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