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今年は、働きます。 [一日一歩前へ!]

最近の日経新聞でこのような主旨の一文が目に入った。
『人が動けば国は豊かになる』

電車に乗り合わせた人が読んでいたところにパッと目が入っただけなので、
「人が動く」とは何を指しているのか、またその記事が何を言いたいのか
などは全く分からない。
しかし私の頭の中では
『人が働けば国は豊かになる』と変換されてしまった。

一昔前までは、豊かになる為にはまず働くことだった。
働けば働くほど、その人も国も豊かになるのが当然だったはずだ。
とても働き者だった昭和初期生まれの祖母からは、
「しっかり働きなさい」と今でも言われる。

しかし、わたくしが女性であることも関係するのかわからないが、
現役で働いている人からは「たくさん働け」という声をあまり聞いたことがない。
むしろ、いかに働かないで収入を沢山得るかに頭を使うほうが賢いとか
人生楽しまなきゃ、とでもいうような風潮がある。


働いてもお給料に限度があるからそれ以上に働くのは馬鹿らしいと思っているのか、
あるいは仕事がおもしろくないと思っているのか。
感じることは人それぞれにあるだろうが、
働くことに意欲がない人がとても多い。
そして働くことよりも遊びに重きを置いている。
どうりで娯楽産業は儲かるはずだ。

国民に働く意欲がなくて国や経済が伸びるのだろうか。
豊かになる方が不思議ではないのか。
生産意欲のある人が少なく、消費志向の方が強いのだから。

近代日本が富み豊かになった時期、明治や戦後に共通するのは
国民が体を動かして一生懸命働いたという事実である。
連日夜中まで帰らず、子供には常に背中を見せるという真面目なお父さん達が
たくさんおられたお陰で日本は本当に豊かで、生活水準も高いのだ。
本当に感謝以外の何ものでもない。

どんな人にもできる、豊かになる方法とは、単純に働くことである。
初心に帰って一生懸命、たくさん働くことである。
仕事内容が不満なら、心から愛せる仕事を見つける努力をしてはどうだろうか?
お金をもらわなくてもやりたい、と思えるほど心から好きな仕事に出会うことが
できたら、人生でもとても幸せなことである。

日本人に働く意欲がなく、外国人の方がやる気があるという理由で
日本人を採用したがらない会社があるという話も聞く。
でも外国人労働者が増えれば増えるほど日本人の失業率は上がり、
政府の税収は益々減ってしまい、
更に税率が上がるという事になってしまうのではないか。
経済には詳しくない私の予想ではあるが、企業側の問題だけではなく、
自らチャンスをのがしている私達の怠慢が引き起こす大きな問題である。
不況が長引いているのは、企業だけの責任だけではないのではないだろうか。

そして失業者は増えているのにも関わらず、大企業は外国人採用を増やそうとしている。
日本人の雇用機会はますます少なくなっている。
私達は今あるチャンスに不満を言えるほどの余地はないのかもしれない。

だから私は今年一年、たくさん働こうと思っている。
それは自分の能力を高めるため、可能性を広げるため、限界を超えるために。
そして、国のためというのはさすがにおこがましいけれど、
このコラムやポッドキャストが少しでも役に立てれば嬉しいと思う気持ちはある。
やはり豊かな日本であってほしい。

今年の抱負というには時期も過ぎてしまいましたが、
最後までお読み下さってありがとうございました。



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