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「知らなかった」で済ませられますか [一日一歩前へ!]

「知らなかった」とは、政治家がよく使う言葉である。
最近では、在日外国人から献金を受けた前原氏、菅氏。
野田首相にも同じ問題が発覚して、同じ言い訳をしている。
「秘書が勝手にやった」と秘書のせいにしたのは、
陸山会事件での小沢氏。

具体的な証拠を挙げることはできないけれど、
ご本人が知らないはずがないし
「知らなかった」で済まされる問題ではない。

曲がりなりにも政界という厳しい厳しい世界で勝ち残ってきた人達のことだ、
この言い訳を聞くと、わたくしはいつも、
まるで子供じみた言い訳だと情けなく思う。
与党の中心はこんな人ばかりなのだから、なおさらだ。

政界に限らず、大人の世界では「知らない」で済まされないことが多い。
わたくし達一般人の世界でも、免罪符にもならない。
勉強不足であることを自ら明らかにするのと同じだ。
百歩譲って今知らないことは仕方がないとしても、
これから知ろうとしないことはあるまじきこと。
社会人として、大人としての信用を失っても仕方がない。

類似型に「あの時はこうなるとは思わなかった」「まさかこうなるとは」
というのもある。
こちらはわたくしのような一般人が、ごく日常的に使っている場合で
わたくしは最近とても気にかかる。

なぜかと言えば、あらかじめ予想できることなのにも関わらず
「まさかこうなるとは」と後になって言うことが結構多いのである。
3月11日の地震発生は予測できないことだ。
しかし津波が起きた場合の凄まじさは予測できたのではないだろうか?
(過去に何度も同じ規模の大津波が起きているため)
民主党政権ができたら、日本はますます沈むと警告する人はいなかっただろうか?

人間は万能ではないから、知れることなど
宇宙の中のほんのひと握りでしかない。
だからわたくしたちは何もかも知っていて、未来を完全に予測できるのだ、
などと言うつもりはない。

けれども、全くわからないということもなく、実は少ない。
なぜなら、人類の歴史、日本でも2600年以上もの歴史の中で
実に様々な経験や智恵を蓄えてきているからである。
それに世界中の歴史を合わせると、それはもう膨大な経験値になる。
それに照らし合わせてみれば、個人の人生から国家の命運まで、
結果を予想できることは多いのである。

歴史を知っているに越したことはない。
しかし知らなくても、今やこれだけ大小のメディアが発達している時代である。
先に未来を察知して、警鐘なり情報なりを流す者が
個人レベルで多数存在しており、
ほとんどの人がその気になれば情報をキャッチできることにも
気づいているはずである。

それでもこのような情報を知らない理由は、
その人が自分の未来にも国の未来にも、興味関心がないからではないか。

予測をしたところでその通りになるとは限らない。外れるかもしれない。
またそれが起きる確率は少ないかもしれない。
そうすると予測そのものに意味がないと考え、
未来のことを考えることをやめてしまう人がいる。
ますます悪循環で、愚かである。

厳しい言い方だけれどやっぱりこれも不勉強、
そして大人として無責任と言えると思う。

政治家のレベルは国民のレベルと同じと言われる。
政治に無関心で投票に行かなかった、その無関心さが
この国を破壊することにいそしむ政権を生んでいるのである。

「知らなかった」では済まされないのはわたくし達も同じである。
もっと歴史を知り、もっと学び、見識を深めていこうではありませんか。


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第131回 左翼思想が広まるのはなぜか
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